Brugada症候群は、致死性心室不整脈を惹起し心臓突然死をきたす疾患である。治療法としては、キニジンなどの薬物の有効性が示されているものの、より確実な植込み型除細動器を使用することがスタンダードとなっている。一方、予知(リスク層別化)については、日本および欧米からガイドライン/ステートメント出されているものの、一定の方向性は示されておらず、自覚症状、薬物負荷テスト、非侵襲的心電学的手法、電気生理学的誘発試験などを駆使して、施設ごとに手探りで行っているのが現状である。本パネルディスカッションでは、4つの施設からBrugada症候群に対するリスク層別化の状況を示していただき、そのあり方について討論する予定である。