植込み型デバイスにおける合併症は、デバイス感染やリード合併症を含めて多岐にわたる。近年では、リードレスペースメーカーや左脚領域ペーシングなど新たなデバイスや手法が行われるようになり、デバイス植込みの手技がより複雑になっている。起こりうる合併症に対して事前に対策を講じることが最大の防止策となる。しかしながら、術中・術直後のデバイス植込みに起因した合併症は年々増加しているのが現状である。合併症発現時において、適切なトラブルシューティングを学ぶことも必要である。安全な手技を行うためにも、どのような合併症が起こりうるか、また、それぞれの合併症に対する対策について本パネルディスカッションでは活発に議論する予定である。