自律神経-心筋連関の破綻は、致死的不整脈や心房細動のトリガー・基質形成に深くかかわることが知られており、近年その詳細なメカニズム解明が進められている。一方、これらの知見をもとに、交感神経や副交感神経系を標的とした”neuromodulation”治療も行われているが、その有効性については依然として議論が続いている。本シンポジウムにおいては、神経-心筋連関に関する最新の知見を知るとともに、自律神経を標的とした、新たな治療戦略の可能性について議論を進める。