近年のデジタル機器の進歩は著しく、スマートフォンやスマートウォッチを活用し心電図を記録することで、心房細動などの不整脈を検出する動きがある。早期発見に繋がることから、臨床において活用する医師が増えている。不整脈の診断は心電計でなされるが、医療機器メーカーごとに自動診断の機能を装備しているものの、精度としては限界があり、専門医の最終確認が必要とされている。近年、人工知能(AI)により、収集したデータに基づいて深層学習させることで診断精度を上げる試みがなされており、その結果に基づいて最適な治療法を選択することが可能になる可能性がある。本シンポジウムでは,不整脈診療におけるデジタル機器やAIの現時点での役割と問題点、将来的な活用法などについて議論したい。